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妊娠していても安全な睡眠薬はあるのでしょうか?


不眠の改善に睡眠薬を服用するケースは非常に多いと思いますが、睡眠薬も薬です。副作用を気にする人もいますよね。副作用については、服用する本人だけの問題であれば、仮に副作用で苦しむことになったとしても自己責任ですから、何かあったとしても割り切ることができます。でも、仮にお腹に赤ちゃんがいる、つまり妊娠していたとしたら、副作用はどうしても気にしてしまうでしょう。

私も実は、妊娠するまでに睡眠薬を服用していたので、睡眠薬が妊娠に及ぼす影響については、産婦人科の先生に相談したり、ネットで調べたりしました。私の不眠は比較的軽度でしたので、妊娠期間中は睡眠薬を断って過ごす方法を選択しましたが、妊娠は計画的にできるものではないので、私のように事前に睡眠薬と妊娠を天秤にかけて不眠をどう治療していくか考えることができた人は、あまりいないのかもしれません。

そうした私自身の経験も踏まえて、ここでは妊娠中の睡眠薬の安全性について考えてみたいと思います。特に、妊娠されている方が気になると思われる、睡眠薬が妊娠に及ぼす影響や、安全な睡眠薬の有無について説明が出来ればと思います。
妊娠していても安心して服用できる不眠症の改善サプリメントのレビュー記事はこちら。

妊娠中に睡眠薬が体に及ぼす影響とは?

それではまず、睡眠薬が妊娠中に及ぼす影響について、どのようなものがあるのか見ていきましょう。通常の大人には現れない、小さな胎児だからこそ生じてしまう副作用もありますので、「たぶんこんな副作用だろう」と決めつけず、見てもらえたらと思います。

◆妊娠中に睡眠薬が胎児(出生後含む)に及ぼす副作用などの影響
口蓋裂口唇裂などの催奇形
・ぐったりするなどの筋弛緩
・過眠や哺乳困難

まず、口蓋裂や口唇裂などの催奇形ですね。催奇形(さいきけい)とは、奇形の可能性が高くなるという意味です。奇形の中でも、外見で口と鼻が繋がってしまう口蓋裂と唇の一部が裂ける口唇裂の発生が、過去の症例で挙げられています。これらの奇形は外科手術で治すことは可能ですが、どうしても傷跡が残ってしまいます。

なお、催奇形はベロナール(バルビタール)などのバルビツール酸系や、レンドルミン(ブロチゾラム)やハルシオン(トリアゾラム)などのベンゾジアゼピン系の睡眠薬の服用によるものです。マイスリー(ゾルピデム)のような非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬の服用では催奇形はなく安全と言われています。睡眠薬全てに催奇形性があるわけではないので、注意が必要です。

加えて、妊娠から出産まで約10ヶ月ありますが、10ヶ月のどの時期に睡眠薬を服用するかによっても副作用の有無が変わってしまいます。言い換えれば、妊娠中だとしても睡眠薬を飲んでも安全な時期がある、ということです。ちなみに、どの時期が安全だと思いますか?

答えは、妊娠中期と呼ばれている妊娠5ヶ月から7ヶ月の間であれば、睡眠薬を服用しても安全と言われています。これには、胎児がお腹の中で成長する順番が大きくかかわっています。妊娠2ヶ月から4ヶ月の妊娠初期と呼ばれる期間は、胎児の体や内臓が作られる時期で、この時期に睡眠薬を服用すると影響が大きいです。奇形についても、この妊娠初期に睡眠薬を服用することが原因と言われています。

そして、妊娠8ヶ月から10ヶ月の妊娠後期では、胎児の体は大きさの成長が中心ですが、その分母体から多くの栄養を吸収しようとするため、母体に睡眠薬の成分があればそれも吸収されてしまいます。そのため、過眠や筋弛緩などの睡眠薬そのものの副作用が現れやすくなります。

ここで、ぐったりするなどの筋弛緩や過眠・哺乳困難などの症状の説明になりますが、いずれの症状も体の組織や器官の根本にある障害ではありません。あくまで睡眠薬の成分による後天性のものです。だからといって、心配せずともよい症状ではありません。小さな赤ちゃんにとって、筋弛緩や哺乳困難は命にかかわる症状であり、安全な状態にあるとはとても思えません。

このように、睡眠薬は妊娠にとって安全とは言い切れません。ベンゾジアゼピン系・非ベンゾジアゼピン系といった睡眠薬の種類や、睡眠薬を服用する妊娠時期によって、睡眠薬の体に及ぼす影響に違いがあることはご理解いただけたでしょうか。

安全な睡眠薬には何がある?

では、妊娠中でも安全に服用できる睡眠薬は存在しないのでしょうか。睡眠薬の成分毎に詳しく見ていくと、妊娠中でも安全な睡眠薬は見つかりそうな気がしますので、成分毎にそれぞれを具体的に見ていきましょう。

◆成分毎の主な睡眠薬

成分 主な睡眠薬
ベンゾジアゼピン系 ハルシオン(トリアゾラム)、デパス(エチゾラム)、レンドルミン(ブロチゾラム)
非ベンゾジアゼピン系 マイスリー(ゾルピデム)、アモバン(ゾピクロン)
バルビツール酸系 ベロナール(バルビタール)、ルミナール(フェノバルビタール)
メラトニン受容体作動薬 ロゼレム(ラメルテオン)
オレキシン受容体拮抗薬 ベルソムラ(スボレキサント)

まず、ベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬ですが、麻酔薬および麻酔関連薬使用ガイドラインによると、ハルシオン(トリアゾラム)、レンドルミン(ブロチゾラム)、アモバン(ゾピクロン)について記載があります。まずはその内容を確認してみましょう。

◆麻酔薬および麻酔関連薬使用ガイドライン 第3版(トリアゾラム、ブロチゾラム)

◆麻酔薬および麻酔関連薬使用ガイドライン 第3版(ゾピクロン)

ベンゾジアゼピン系のハルシオン(トリアゾラム)とレンドルミン(ブロチゾラム)には、胎児の催寄性や生後の退薬症状、新生児弛緩の危険性がある、と記載されていますね。また、授乳期間においても、ラットの実験で母乳中に分泌が確認されているため服用は避けるべき、となっています。ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、妊娠中および授乳期間中は服用しない方がよさそうですね。

非ベンゾジアゼピン系のアモバン(ゾピクロン)ですが、妊娠中の服用は安全性が確立されていないけれども、妊娠前までに服用を続けていたり、あるいは服用を止めてしまうことの方が影響が大きい場合は服用してもよいとされています。一方、授乳に関しては、服用する場合は必ず避けること、と記載されています。

続いて、バルビツール酸系の睡眠薬ですが、これは胎児への影響が大きいことで有名な睡眠薬です。催奇形のうち、口蓋裂や口唇裂は、ほとんどがバルビツール酸系の睡眠薬に拠るものと言われているほどです。間違っても、妊娠中や授乳期間中は服用しないように十分注意しましょう。

次に、メラトニン受容体作動薬ですが、これは従来の睡眠薬とは作用する箇所が異なり、非常に安全な睡眠薬と言われています。ロゼレム(ラメルテオン)が有名なメラトニン受容体作動薬になります。メラトニン受容体作動薬は、その名前の通り「メラトニン受容体」に作用しますので、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬のように、GABA受容体に作用するものではありません。

実はこの違いが大きいのです。メラトニン受容体は、体内の睡眠物質であるメラトニンと結合して睡眠作用を生じさせますが、ロゼレム(ラメルテオン)はこのメラトニンと同じ働きをします。ですので、人が自然と眠くなる原理をそのまま使って睡眠を促すので、副作用が殆どありません。ただ、即効性に欠けるため、不眠の症状が重い人には向いていない睡眠薬です。およそ2週間程度の服用を継続することで、ロゼレム(ラメルテオン)は効果を発揮する、と言われています。

◆ロゼレム(ラメルテオン)

また、ロゼレム(ラメルテオン)は2010年に登場した睡眠薬で、比較的新しい薬です。そのため、副作用にどのようなものがあるか、まだまだ情報が少ないのが実情です。作用する理論だけで考えれば、妊娠中の服用は何も心配が要らないように思えますが、科学的な根拠がないので、断言することができません。

最後に、オレキシン受容体拮抗薬です。オレキシン受容体拮抗薬の睡眠薬は、ベルソムラ(スボレキサント)があります。オレキシンとは、脳内の神経伝達物質の1つで、人の覚醒に大きく影響する物質です。このオレキシンがオレキシン受容体と結合すると、人の覚醒が促されます。この構造を利用し、オレキシンとオレキシン受容体との結合を邪魔するのが、ベルソムラ(スボレキサント)なんです。

また、ベルソムラ(スボレキサント)は新しい睡眠薬で、2014年に登場したばかりです。作用する受容体も、ベンゾジアゼピン系のGABA受容体やメラトニン受容体作動薬のメラトニン受容体でもありません。覚醒を司るオレキシン受容体に作用して覚醒を邪魔するわけですから、体への負担や副作用も非常に軽いものだと言われています。

ただし、ナルコレプシー(突然の強烈な眠気や全身から力が抜ける)の患者さんには、もともとオレキシンの量が少ないと言われており、ベルソムラ(スボレキサント)を服用することで同じような状態になります。よって、ナルコレプシーを発症する可能性があると言われていますので、注意が必要です。一方、妊娠や胎児への影響は特にないと言われていますが、ベルソムラ(スボレキサント)はロゼレム(ラメルテオン)同様、非常に新しい睡眠薬ですので、情報がありません。服用に際しては、十分な注意が必要だと思います。

最後に、1つだけお伝えしておきたいことがあります。ここまで説明してきた妊娠時の睡眠薬の危険性については、FDA(アメリカ食品医薬品局、Food and Drug Administration)の基準によって分類されていました。実は、この基準が2015年に撤廃されてしまいました。撤廃されて以降、各睡眠薬の添付文書に、妊娠時の服用リスク(服用時期、服用量、服用期間)を明記するようになっています。

◆FDA(アメリカ食品医薬品局、Food and Drug Administration)のFDA基準によるカテゴリ分類廃止

単純に、カテゴリで比較できなくなっていますので、睡眠薬それぞれの添付文書をよく読んだうえで、服用してよいかどうか判断が必要です。なにぶん海外の情報ですので、意外と日本では知られていないようです。十分注意してください。

【まとめ】妊娠していても安全な睡眠薬はあるのでしょうか?

以上のことから、妊娠していても安全に服用できる睡眠薬はあります。ただし、全く無害とは言い切れないため、妊娠時の服用に際しては医師に相談のうえ、慎重になった方が良いと思います。参考までに、成分別に妊娠していても安全に服用できる睡眠薬を挙げておきますね。

◆妊娠していても安全に服用できる睡眠薬
・非ベンゾジアゼピン系: 妊娠前までに服用継続、あるいは服用停止のリスクが高い場合は服用してもよい。一方、服用した場合の授乳はNG。
・メラトニン受容体作動薬: 副作用はほぼなし。作用する理論上は妊娠中の服用は問題なしだが、科学的な根拠がない。
・オレキシン受容体拮抗薬: 体への負担や副作用も非常に軽いものだが、ナルコレプシーを発症する可能性あり。妊娠中の服用は問題なしだが、科学的な根拠がない。

歴史のある睡眠薬については、基本的に妊娠時の服用は避けるべきです。最近になって作られたメラトニン受容体作動薬やオレキシン受容体拮抗薬は、体への負担が小さい睡眠薬として注目されていますが、まだまだ情報が少なく、妊娠時に服用しても安全だと断言できません。最新の医薬品情報については、やはり医師に相談するのが適切だと思いますので、安全性を重視するのなら、医師の判断を仰ぎましょう。
妊娠していても安心して服用できる不眠症の改善サプリメントのレビュー記事はこちら。

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サイト運営者:不眠対策コンシェルジュ・ふみ

サイト運営者:不眠対策コンシェルジュ・ふみ

夫と2人の子供と暮らしています、38歳の主婦です。
生真面目なところがあって、家事にも育児にも一生懸命でしたが、毎日のストレスが積み重なってしまい、4年前に不眠症(入眠障害・熟睡障害)を発症しました。
幸いにも軽度で、しかも良い医師とのご縁もあり、徹底した治療を1年間続けて不眠症をなんとか改善できました。おかげさまで、今は家事にも育児にも好きなだけ楽しみながら頑張ることが出来ています。

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